(仮訳) ケン・ローチ:「人々は保守党政治に反感を抱いた」

Ken Loach: "People are revolted by the Tories' politics"

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『わたしは、ダニエル・ブレイク』の監督は先の選挙結果について語った。

ベテラン左翼映画作家のケン・ローチは、今日の驚くべき選挙結果は、人々が「保守党政治に反感を抱いた」結果だと本誌に語った。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』の監督は、多くの人と同じように、夜遅くまで起きてこの劇的な出来事をテレビで見ていた:

「(労働党党首の)ジェレミー・コービンと(影の財務相)ジョン・マクドネルは、メディアや報道の敵意むき出しの逆風の中の闘いだったことを考えれば、驚くほどよくやりました。彼らは庶民の「現実のくらし」に沿った問題、つまり健康、住宅や学校教育といった問題を示したのです。それはコメンテーターたちがEU離脱問題だけに目を向けていたのとは対照的でした。」

「勿論、労働党が勝たなかったことは残念ですが、もしも労働党議員たちがこの2年間を陰湿なコービン下ろしの画策に費やさなければ勝っていたかもしれません。」彼は言った。

この歯に衣着せぬ映画作家は、今年2月の英アカデミー賞での『わたしは、ダニエル・ブレイク』の受賞スピーチで、保守党政権の給付金制度(映画の主題)を「冷淡な虐待」、また難民への待遇を「恥さらし」だと言って強く非難した。

ローチの2016年パルム・ドール受賞作は、今日の労働党の予期せぬ議席増という結果からみると、より一層先見の明があったように思える。

「それは貧困がとても深刻だということや、政府が飢えというものを武器として利用しているからです。」監督は言った。「人々はうんざりしたのです。彼らは保守党の政策に反感を抱き、テリーザ・メイの態度はそんな共感の欠如をより強固にしたのです。」

彼は砦で固められた保守党党首メイ氏について語った:「彼女は普通の会話をしません。彼女はロボットのように話します。彼女は人々が彼女に対して何を訴えているのか理解しているようにはみえません。彼女は話せば話すほど、どんどん墓穴を掘っていくのです。このままずっと喋り続けてほしいですね。」

『ケス』や『キャシー・カム・ホーム』の監督であり、そのキャリアを通して社会における不平等というテーマに取り組んできたことで知られる彼は、コービン氏の選挙運動でははじめの数日同行し、この労働党党首についての一連のビデオを製作した。

最後に、ローチは、彼自身と相棒の脚本家ポール・ラヴァティとプロデューサーのレベッカ・オブライエンの間で将来の長編映画製作についての話しは続けているが、「本当に作るかどうかはわからない」と付け加えた。

※元記事:
http://www.screendaily.com/territories/uk-ireland/ken-loach-people-are-revolted-by-the-tories-politics/5118922.article?blocktitle=LATEST-FILM-NEWS&contentID=40562

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