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政治情勢が彼に新しい労働欲を与えたようだ。2013年にレベッカ・オブライエンはローチが最後の長編映画を作り終え、その後はドキュメンタリー制作に特化していくことになるだろうと示唆していた。その3年後、引退の話はすっかり消え去っていた。「何気なく言っただけなんです。」ローチは息を吸い込んだ。「それが海外でどんどん広まってしまったんですよ。」
なぜこんなに沢山の映画監督が元気でい続けられるのだろうかと私が尋ねると、「映画を作り、それを発表し、人々に観てもらえるということは、とても大きな特権なのです」と答えた。シナトラのように、しょっちゅう引退表明してはまた復帰を繰り返すなんてことはしないのだろうか。「いえいえいえいえ、そんなこと言うのはやめましょうよ。」80歳は完璧に分別のつく年齢だ。だから、肉体的に可能な限り彼は映画を作り続けるのだろう。老いを実感することはあるのだろうか?「朝起きた時は85歳くらいの気分です。」彼はニヤッとした。「でも美味しいコーヒーを飲んだ後は、79歳になります。今はみんな長生きでしょ?歳のことなんてあんまり考えたいと思いません。ただペダルをこぎ続けるだけです。」
※元記事:
https://www.theguardian.com/film/2016/oct/15/ken-laoch-film-i-daniel-blake-kes-cathy-come-home-interview-simon-hattenstone
